無職になってた。
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- 前回までのあらすじ------
世界一周中の僕は調子乗り過ぎて
もうお金ないのでトルコにお金稼ぎに行くのでした。
な、なんか格好良い。
でも本当は違うくて
スペインとかルクセンブルク、スイスで野宿しながらお金貯めるのが嫌だっただけです。
言ったら逃げなわけです。
昔からそうでした。
僕は小学生の頃牛乳が大っ嫌いで飲む度に"オロロロロロッ"ってぐらいに大っ嫌いで、
しかし無情にも給食で必ず出る献立で、
もうしゃーないので毎日懐に忍ばせたミルメークであれしてました。
今思えばあの時のミルメークが僕を怠惰なダメ人間に作り上げたのかもしれません。
原因は大島食品工業だったんですね。
あと、これはめっちゃくちゃどうでもいい話なんですけど。
小学５年生ぐらいの時に牛乳がビンから紙パックに変わったんですよ。
幼いながらに"政府のミルメーク対策！？"的なことを思った記憶があります。
まあ小５ぐらいに上がった頃は
牛乳捨てるのになんの罪悪感もなかったんで紙パックごと
外に投げ捨てて下校時に回収という手口で乗り切りました。
今回のトルコ再訪もそれと同じです。
野宿とかそういう嫌なことをミルメークしたらイスタンブールに行くことになったんです。
そんな僕です。こんにちわ。
帰ってきましたブラウンん家。
あ、イスタンブールには友達が居るんですよ。
家、ご飯など生きる為に必要な物は大体揃ってます。
そのかわりと言ったらあれなんですけど、彼が働くレストランで演奏したりしてます。
この眼力で人殺せそうなのが友達のブラウンです。
２ヶ月ぶりの再会はめっちゃ感動的なものになると思ってたんですが
何回チャイム押しても出てこないんで、初っ端の会話は、
"こんちわ。元気？ってかメール見た？"でした。
"ひさしぶり。明日来るってメールきてたけど。なぜ今？"って言われました。
全部僕が悪かったです。
明後日と明々後日を間違えて送信してました。
全然伸びない語学力。
これも元を辿れば大島食品工業のせいです。
まあグタグタになりながらもハグして再会を祝しました。
本当は握手ぐらいの距離感がベストだと思うんですけどね。
海外でそれはちょっとだけそっけない所作みたいな文化なので
玄関前で恥ずかしくも有り難くハグりました。
２ヶ月ぶりのブラウンは見た感じ全然変わってなかったです。
めっちゃ様変わりしてたら完全に引きますのでひと安心。
それからこの２ヶ月間僕が旅行してきて
どんな出会いがあったとかこの場所が綺麗だったとかの話をしました。
僕の英語力では詳しい説明は不可能なのでさらーっと。
僕の２ヶ月間の話はものの３分で終わったので
次は僕が質問してみた。
"ブラウンは最近どうなん？"
"ん？最近仕事無くなって凄い暇だよ。"
！？
挨拶代わりの質問でとんでもい返答きた。
もう次に出てくる言葉が"アーユーニート？"しか浮かばない。
ニートは略語だから伝わらないと思い口にはしませんでしたけど。
驚きと共に芽生える親近感。
黙ってブラウンの話を聞いてると
どうやらデモの影響らしいです。
ブラウンの仕事はウェイターとかじゃなくて
お高いレストランでパフォーマーとしてステージに立つ事なんですけど
デモの影響でお客が激減したレストランでパフォーマンスしても寒いだけなので
ここ１ヶ月無職みたい。
そしてこれからも…
とりあえずデモが終わるまで何もできないと言ってました。
リアルな話
金銭面は大丈夫なのかと心配になりました。が、その後。
"見て！新しい椅子を買ったよ！"とか。
"見て！こないだパーティーを開いた時グラスが足りなかったから買ったよ！"とか。
"嗅いで！イタリア産のビネガーを嗅いで！"
などの無職とは思えない買い物っぷりを見せてくれたので
たぶん貯蓄はあるのだと思いました。
新しく買ったというグラス×１２。
(ブラウンは１人暮し。)
イスタンブールのマンションに無職と無職が揃った日でした。
しばらくは無職２人の生活が続く予感です。
その予感は的中して、現在進行形の話をしますと
僕はクッキー、ブラウンはアーモンドを食べながら沈めるだけ椅子に深く沈んで互いにパソコンをカタカタとやってます。
背筋に力を必要としていません。
なんなら背骨もいらんかも。
まあ僕は昼に路上演奏にだけはちゃんと行ってきたんですけどね。
その日記はまた明日にでも書こうと思います。
あんまり長いとだれちゃうでしょうし。
あ、次回予告。
"止まらない涙。"見てください。
この旅行ではじめての涙。
ガチで泣きじゃくったので是非。
