とある無職の世界一周

世界一周のこととか。

いつもと違う趣向で

蒸し暑さで目が覚める。
時計を見ると午後1時を指していた。
重たい瞼を無理矢理持ち上げ、扇風機のスイッチを入れ、タバコに火を点ける。
煙が扇風機の風で一方向に向けて抜けていく。
風の方向に目をやると、まだ寝むっている人が居た。
この部屋は10個のベッドが並んだ相部屋なのだ。


すこし小柄で白髪の髭が目立つ年配の旅人。
いや、旅人というより沈没者か、、
その年配の顔に煙が飛んでることに気づき、ベランダに向かった。


ついさっきまで寝ていた僕には厳しい日差し。
太陽を見ようと思ったが、眼球が即死してしまう恐れがある、と思いとどまった。
外にはヒッピーな欧米人達が談笑している様子や
僕が個人的に強烈に嫌ってるゲイが歩いてるのが見える。
今日もカオサンはカオサンだ。


顔を洗い、歯を磨く。
これだけしたらベッドに戻った。
まず今日やることを考えるのだ。
それ程までに僕には予定がない。
おもむろにベッドに転がっているペットボトルに入ったぬるい水を一口飲み、
"そうだ。ドバイについて調べてみよう"と思い立った。


そう。
4月2日18時の飛行機でタイからスリランカを経由し、アラブ首長国連邦、通称UAEのドバイに行くのだ。
どんな国に行くにしても最低限の予備知識は必須。
それはこの旅で学んだ事の一つだ。
基礎知識、予備知識なしで初めての国に行くと30分以内でその国が嫌いになる。
今僕がドバイについて知ってることといえば、"石油" "石油王" "オイル" "オイルキング"ぐらいだ。
つまり全くの未知。


まじこのテンションで書くのめんどいんで普通に戻しますね!


えー。
とりあえず何が知りたかったと言うと
"ドバイで野宿できるか?"ということです。

Google先生を開き、"ドバイ 野宿"で検索。

おお!意外にたくさんの人が野宿したってブログに書いてある。
これは嬉々。僕、嬉々した。
適当なブログを開いてみると、
"ドバイに着いたのが朝3時だったから今夜はドバイの空港で野宿!"


"なに?"

まさかと思い、検索して引っかかったブログを片っ端から読破した。
読み終え、肩を落とす。
全員見事に空港泊だった。
Youtubeで聞きたい曲探してみたら"歌ってみた"しかなかった時のセツナサと同じ。

文句とかじゃないけど一言だけ言いたい。
空港で野宿!?
"野宿(のじゅく)は、屋外で睡眠をとりながら夜を過ごすこと。寝泊まりの意。"
なので空港で野宿は不可能なはず。
語弊がある。


まぁドバイで野宿したってゆう情報はなかったのでちょっと残念でしたが、
行ってみてテント張れそうなら怒濤の勢いで張っていこうと思ってます。
あと、バスキングの情報も全然なかったので内心ドバイ行きたくなくなってきました。


バスキングで稼げるならちゃんとしたホテルにも泊まってみたいんですけどね。
高級なホテルでバスローブとか着てみたい。


ワイングラスとか傾けたい。