背中に背負った3.5kg

数日前に路上でバスキングしてたら
"連絡して！"
と、もらった名刺。

１枚はバンコクに住んでるフランス人の名刺で、
イベントとかの企画をしてる人らしく、
"次のイベントで演奏しない？もちろんお金も払うよ！"って言われました。

まぁ断ったけどね。
硬派な僕をそんな軽い企画に呼び出そうなんて１００年はえー。
文化祭か卒業式開いて出直してきなさい。

嘘です。
めっちゃイベント出たかったんですけど、
４月の中旬に開かれるイベントだったので日にち的に無理でした。

もう１枚の名刺は世界中飛び回って、
世界中のリアルな"今"をショートムービーとして作成して発信してるアメリカ人。
彼のホームページを見たら"東日本大震災の津波"でもショートムービー作ってました。

そんな彼は言いました。
"次作るショートムービーのBGMで君の曲を使いたい。支払いは１５００B払うよ。"

まじか。
まだハンドパン初めて２ヶ月なのにもう需要が？
１５００B(４５００円)の支払いなんかいらない位やってみたかった。(いるけど)
二つ返事で"OK"しました。

彼、ブラッドが言うに、ムービーは４分ぐらいのものだから
それぐらいの長さの２曲をレコーディングしたいらしい。

僕はいつもその場のノリで演奏してるから
そもそも曲という概念を持ち合わせていない。
だがレコーディングは２日後と約束してしまった。

この２日間は本当に苛烈に練習した。
練習というより曲作り。
起きてから寝るまでずっとパン触ってた。
宿にたくさん日本人いて、みんなで飲みに行ったりしてたけど
僕はいかなかった。(誘われてないし)
自分で言うのもアレなんですけど、それぐらい真面目に取り組みました。

そしてレコーディング当日。

ブラッドとブラッドの部屋。

よくわからないけど、ガチっぽいカメラ。
音拾うマイク二本。

少しだけ飲み物もらってすぐレコーディング。
緊張。

まず１曲目。
１曲目はめちゃくちゃ練習した曲。
特にミスもなく弾き終えた。
ただ、ブラッドが
"ムービーの尺的にもうちょっと長めがいいから、ゆっくりめでもう一回いい？"って言ってきたのでテイク２。

なんとか２回目でOK出て２曲目。
こっちは完全にうる覚えだったから、途中から即興で適当にちょっと長めに弾いたら
１発OK。

それからブラッドが今から作るムービーの話をした。
テーマは"病院"なんだって。
タイ、カンボジアの貧乏な患者や急患がよく来る所の。

そんな重いテーマに僕の曲大抜擢です。

アジア最後にいい友達ができました。
ブラッドのムービーが出来上がるのが楽しみです。
僕の曲がどう起用されてるか謎すぎるので。

では、中東行ってきます。