普通の日記。
ブルガリア*ソフィア 凄い晴れ。
ブルガリアの田舎。
何も無い。
ただ広大な大地が広がってる。
この列車はソフィア、ブカレスト、キエフを通って、ロシアのモスクワまで繋がってる。
1等席の寝台列車に揺られながら、英字新聞を広げた。
車内でコーヒーを買い、その香ばしい匂いに包まれビスケットを口に運ぶ。
同じ車両に乗ってる、ポーランド人のエリックはまだ21歳という若さで、
カジノのホールチーフを任せられていると言っていた。
読み終えた新聞を彼に渡し、目を瞑りながらまだ見ぬウクライナの街並を想像する…
というのは僕の儚い妄想で、現実のお話をしましょう。
ソフィアセントラルターミナル。
写真じゃ匂いが伝わらないのが良かったと思う程にトイレの匂い漂う駅です。
ソフィアからウクライナ行のチケットを買いたかった僕は
国際列車のチケット売り場に向かい、意気揚々と言いました。
"ウクライナまで。一番安い座席で。"
"160レバ(80ユーロ)になります。"
"すんません。100レバしか無いっす。100レバじゃダメっすか?"
"無論無理です。"
今朝チェックアウトした宿に戻る僕。
もうめちゃださかった。
レセプションのお姉さんの"忘れ物?"みたいな顔も直視できずに
"もう1泊お願いします"って呟きました。
宿に戻って荷物だけ置いてバスキングして、死んだ様に寝ました。
"明日チェックアウトして、朝から路上行けば、夕方までにチケット分は絶対稼げる" と変な自信に満ちて寝ました。
次の日の朝。
荷物まとめて、2回目のチェックアウトを済まし、
コーヒー飲んでたら一人の男性に話かけられました。
彼の名前は忘れちゃったんですけど、ルーマニア人で
今から車でルーマニアの首都ブカレストまで帰るらしい。
"ウクライナ行きたいなら途中までだけど乗ってく?ガス代は15ユーロ出してもらうけど。"
って言われた。
僕は考えた。
普通にブカレストまで行くより10ユーロは安い。
"ただブカレストに全く興味ないんっすよねー僕!!"
とは思ってても口には出せない…ので、
"15ユーロ払うから、あなたの家に1泊させてよ!"って言ってみた。
"いーよ!"
快諾されたので、昨日考えてた段取り全部無かったことにして
彼等と一緒にルーマニアに行くことになったのでした。
この車と、
このボロい車で。
僕が乗ったのはもちろん後者です。
ソフィアを出たのが昼の3時ぐらいで、出発して30分後には
運転手を除いた僕等3人は完全に酔っぱらってました。
出発から2時間ぐらい。
僕もかなり飲んでたらのうる覚えなんですけど
この辺りで運転手が頻繁に地図見てたんですよ。
案の定迷子だったんですけどね。
なんか会議始ったけど、車酔いと普通の酔いで動けず。
この後、僕がおしっこ限界まで我慢して、あと少しで漏らす!!
ってところで、たまたまトイレ休憩になり走ってトイレ行って、
用を足した時の解放感がやばかった。
ルーマニアに入国したのは午後11時とかで、
そこから更に30分程で首都ブカレストに到着。
この通りに今日お泊まりらしいです。
普通に治安悪そうです。ブカレスト。
ってか怖いっす。夜の裏通りは。
たちんぼのお姉さんとばっどぼーい風の人達しかいないっす。
こんな危なそうなうえ魅力的な所もない街速攻で出てやるぜ。と誓った。
なんか普通の日記になっちゃったんですけど
理想と現実のギャップがやばくてヘコんでるので勘弁してやってください。