愛のトンネル
ウクライナ*クレバン 晴れ。
"愛のトンネル"って知ってますか?
恋人と手を繋いでこのトンネルを歩くと願い事が叶なったり叶わなかったりって噂がある、
反吐が出る程ロマンチックなトンネル。
あ、行って来たのでとりあえず1枚写真でも見てください。
もうね半端じゃない緑々しさ。
あちらこちらで光合成が行われてるのがひしひしと伝わってきて幻想的。
僕がこの世に生を受けて22年。
一番血を吸われたであろう場所。(蚊の存在感えぐいっす)
貧血うううう。
まあ結構行くの大変だったんですけど
いちいち書いてたら長くなっちゃうので
朝の頑張りだけ聞いてください。
起床というやつですね。
最大の難関にしていきなしの山場。
僕が"愛のトンネル"に行けるかどうかは、この起きる時間に委ねられていました。
もちろん前日の努力も怠りませんでした。
夜9時にはベッドに入ってちんとしてましたし。
ただ誤算だったのは、普通に眠くなかったことだけです。
3時間目瞑ってても一向に襲ってこない睡魔。
どうでもいい時にはすぐ襲ってくるのに。
しゃーないのでyoutubeで情熱大陸見てたら朝方3時になってました。
サバイバル登山家、服部文祥の回。
何回見てもあきないね。
一応目覚ましは朝5時から15分置きに7時までセットして寝たんですけど
人間の意思なんて儚く脆いもので、
目覚ましごときに1日の始まりを左右されるのもなんか癪で、
アラーム鳴るごとにイラってしながら消しつづけ、起きたのは9時でした。
"もうこのまま二度寝出来れば帰国しても全然悔い残んねえや"
と思いながらも、これは非常にかっこわるいので却下して
お洒落なストリートを無様に走ってバスターミナルに向かったのでした。
バスを何回か乗り継いでクレバン村に到着。
このクレバンって村に"愛のトンネル"があるんですけど
ここからどうやって行けばいいかわからなかったので
その辺の小学生に画像見せて"これどっち?"って聞きました。
したらトンネルまで着いて来てくれることになったのでした。
約2キロぐらいですかね。
踏切があって、その先に突如ありました。
もうね。凄い感動した。
なんか気持ち悪いぐらいの奥行きだし感動した。
と同時に"なんで僕小学生と愛のトンネル来てんだろ?"ってちょっとヘコみました。
女子と来るとこだからね!本来!!
愛を深める場所ですからね。
ここで小学生とはさよならしました。
ありがとう。
この時点の僕の気持ちわかります?
愛のトンネルに一人で入ってく僕の気持ち。
感慨深いものがありました。
"こういう感じで僕はずっと一人で歩いてくのかな?"とか
"独身貴族ってなんだろう?"とか
虚しいうえ切ないうえ結局虚しい泣き出したい気持ち。
まあ一瞬で蚊に包まれてそれどころじゃなかったんですけどね。
いや、本当に尋常じゃない蚊の数ですよ。
数もやばいし、攻撃力と獰猛性もやばかったです。
1秒でも静止したらヒートテックとTシャツ突き抜けて血吸われてますからね。
"痛え!?つ、爪楊枝?"ぐらいのわかりやすさで刺してくるやつもいますし。
蚊から走って逃げながら愛のトンネルを翔る僕。
まじ何してんだろって感じです。
もし5月頃の"愛のトンネル"を見に行く方がいたら
虫殺すスプレーの持参をお勧めします。
走りながらも愛のトンネルすげーなってなりました。
なんて言って伝えればいいかわかんないんですけど、
すげーってなります。
あ、写真みてください!写真!
鼻に蚊が入って危機だった僕をウクライナの老夫婦に撮ってもらいました。
あーつらいわー独りってつれー。