ダンボール野宿
クロアチア*ザグレブ → クロアチア*ドブロブニク 好きではない天気。
生きてます!
久しぶりの更新なんですけど覚えてますか?
もう僕の事なんて忘れているでしょうか?
したら泣くけども。
ザグレブからバスで9時間。
初アドリア海。
この天気の微妙さ。
とりあえずドブロブニクに着ました。
アドリア海の真珠とも言われてる場所です。
到着して間もなく雨降ってきたので松の木の下で雨宿りしました。
いきなりクッソ地味です。
アドリア海の真珠の松の木の下クッソ地味。
ザグレブからここまで来るバス代でほとんどお金を使ってしまったので
この時、残金3クーナ。(60円)
路上演奏できなかったら味の無いパンすら買えません。
つまり、どういうことかと言うと、左の雲こっちきたら終わりです。
あ、ドブロブニクは超有名観光地なので物価はファミマです。
コーラ1本150円、サンドイッチ1つ250円もします。
まあここに来たのは、物価が高い=観光しに来てる人達も裕福層。
ってことなので頑張れば稼げるかも。
ってのが魂胆です。
出稼ぎ出稼ぎ。
しばらく松の下で待機してると雨が止んで、
人も歩きはじめました。
路上はまだ濡れてるけど、所持金の額が心細過ぎるのですぐ演奏。
白い街並みに白い路上。
天気はあいにくまだ雲が掛かってる。
そしてなにより全然お金入んないんっすけど。
まだ朝の10時だから?
それともドブロブニクはこんなもんなのか、お金の入りが悪い。
人は集まるのにお金が入んない現象きました。
一番やるせない現象。
なんとも言えない焦燥感に包まれてる中、
路上の右側を見ると、奥から歩いてくるのは日本人団体旅行者!
これはチャンス!!
いつもより強めに演奏して、
"こっちー。こっち見てー。"のサイン。
ほぼ全員がこっちを向いて足を止めた!
そして写真をパシャって通り過ぎていく。
うわー。ミスったー。
国家でも独唱すれば良かったー。選曲ミスったー。
年寄りの方が多かったし、滝廉太郎でも歌っとけば良かったー。か、天城越え。
その後も日本人結構通って、たまに声もかけられたりしたんですよ。
"日本人?"
"あ、そうです。こんにちわ!"
"あ、やっぱり。"
で、会話終わり。
なんていうか、
お金を入れろとは言わないけど、"こんにちわ"ぐらい返せないのかくそじじい。と思いました。
いつか老人ホームでハブかれること間違い無しだぞ。と思いました。
寂しい老後になるぞ。と。
ってか日本人団体旅行者ってバックパッカーなの?
財布のヒモ固すぎるんですけど。
30人は日本人見たけど、お金入れてくれた人はいませんでした。
不景気。
日本人がちょっと嫌いになりつつ
お昼が近づくにつれてお金も入り始めた。
クロアチアの通貨よりユーロが入ってくる。
幸せええええ。
雲も少しずつ無くなってきて青空の姿が見えた頃、
疲れ果てて演奏終了。
演奏辞めるといい感じの陽気に。
この青空の下演奏したかった。でも、もう無理。
松の木の下に戻って、稼ぎを数える。
合計35ユーロ…
少なすぎます。
物価安い場所なら全然いいんだけど、
ここの物価の水準は日本のコンビニクラスなので色々厳しい。
宿に泊まるのは絶対無理。
また野宿なのは決まりました。
それからはずっと散歩でした。
坂と階段が多いので全ての荷物を持って歩くのはガチで辛く、
カバン背負った肩とか痛み以外感じないし"うわー綺麗な景色!"的な感情は沸かなかったけど、やっぱり綺麗だった気がします。
1日で十分だけども。
めちゃ長い坂道を振り返らず登って、頂上に辿り着いた時振り返って、感動を味わうゲーム。
を考案して遊んだんですが、まあつまらなかったです。
1回目でスタミナもってかれて以後しなかったし。
夜。
どこか野宿できそうな場所が無いか探してると、
橋の下にダンボールが敷いてあるのを発見したので今日はここで寝る事に。
なんでかわかんないんだけど、
たった一枚ダンボールが敷いてあるだけで凄い心強くて、勇気づけられた。
案外マジで。
"あれ?ダンボールさんの背中ってこんな大きかったかしら?"
みたいな。
そして閃きました。
"ここに僕の城を築こう!"と。
手始めに他にもダンボールが落ちてないか探しまくって、
手当り次第に荷物の上に重ねていく。
外は真っ暗になって雨が降り始めてきた時、
遂に出来上がった。
僕の城。
"ダンボールの館"と名付けました。
一応手前が寝室。
奥がリビングになっております。
遊びに来たい方熱烈歓迎!
(もう無いけど。)
目の前は海なので浜風が凄かったけど
ダンボールが意外に暖かくて普通に寝れました。
めちゃ雨降ってる。